2011/02/04

ヨーグルトとイノベーション

私の朝の定番、ヨーグルト。
ほぼ毎朝といっていいほど食べてる。
健康によさそうだし、お通じもよくなりそうというのが主な理由かな。

ヨーグルト4つくっついて1パック、298円は高いな~と思いつつ
週末にはスーパーで1週間分を買いだめしたり。
ときには、ヤクルト的な乳酸菌飲料も買ったりして。
忙しい朝に、うちの夫に飲むようにすすめてみたり。

今ではあたりまえのようにスーパーやコンビニの専用コーナーを牛耳っているヨーグルトや乳酸菌飲料だけれども、驚くべきことに、この市場、実はつい60年前まで存在しなかったらしい。

調べてみると、意外にびっくり。
ヨーグルトにイノベーションあり。

ヨーグルトそのものは、ロシア、インド、スイスなどの世界各地、各地方ににさまざまな形で存在はしていたものの(古いものは紀元前にまでさかのぼるらしい)、ご当地限定の相当ニッチな製品だったらしい。

そんなヨーグルト、あるキッカケをもとに一気に大ヒット商品になりました。


ヨーグルトと砂糖の運命の出会い

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせとはいいますが、酸っぱかったり、苦かったりして癖のあったヨーグルトも砂糖との出会いで一気にマス市場に成長。
(個人的に、スーパーマーケットに売ってるあの砂糖無添加のヨーグルトを初めて食べてたら、次にまたヨーグルト食べたいとは思わないですね。一方で「おっしゃ、砂糖入れてみよう!」って1.5秒くらいでひらめきそうですが。)

さて、そんなヨーグルト、今度はさまざまなフルーツを加えてみたり、ジャムを入れてみたり、固めてみたり、液状にしてみたり、凍らせてみたりして、あの手この手で付加価値をつけては新商品として展開していく。結果、乳を発酵させただけのヨーグルトは、利益率15%超えのプロダクトに、いまや日本だけでも3000億円規模(*3)の市場にまで成長した。


マーケティングとブランディングの賜物 ヨーグルト

食品を選ぶ際、味や値段に加えて、健康的や栄養が多いなども判断要素となる。
それでいうと、ヨーグルトや乳酸菌飲料は、メタボ対策、高コレステロール対策、善玉コレステロール、ダイエットや便秘解消など健康志向を訴えている。私がヨーグルトを食べるのもズバリ健康を考えての理由。

しかも、最近は、ただのヨーグルトじゃない・・・・・プロビオよ!

夫がたまたまセールで安かっただけのようわからんヨーグルト買ってきた日にゃあ、「ちゃんとプロビオのやつ買ってきてよ!」と怒っちゃったりする。(プロバイオティクス製品 = 乳酸菌などの体に良い菌が含まれている製品のこと)
理由はなんてことない、プロビオ製品はそうでないヨーグルトよりももっと健康にいい気がするだけの話。
しっかりマーケティングされてますね、私。
(そして、健康にこだわってヨーグルトを食べる割に、「14日間お試しください」の広告に、なぜ14日、14日後に具体的に言ってどうなるの?とあまり疑問も持たずに買ってしまう意味不明な自分に気づいた。なにこれ、魔法?)

極端に考えてみてるとわかりやすい。
仮にメーカー各社がしきりに宣伝している健康的!とか栄養豊富!的な訴求に根拠がないとしたらどうだろう。それでもヨーグルト食べますか?(ちなみに、*1のBBCの記事ではそこがニュースになっている。ヨーロッパ食品安全審査局が根拠のないものとしてプロビオ製品の健康訴求広告規制に乗り出した云々)


そういう意味では、乳に菌を加えて発酵させたこの製品は、イノベーティブだなと思った。
乳製品分野のiPadのようなものかと。「魔法のような」。


ちなみに、プロビオ製品、世界市場規模は2013年までに180bnポンド(約18兆円規模)にまで成長するとの見込み。(*1参照)

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